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史上稀にみる大混戦、大相撲夏場所中日を終えて2敗は平幕だけ❗

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最近の大相撲は毎場所優勝者がコロコロ変わる戦国時代になりつつある。白鵬、日馬富士、鶴竜、稀勢の里の4横綱が次々と引退して、今は膝に不安を抱える照ノ富士一人が横綱として君臨している。膝の状態が良好な時は照ノ富士の抜きん出た実力で場所を支配出来るが、力士生命に関わる程の大怪我からの再起だっただけに万全で土俵に上がるのが困難状況

それはある意味他の力士にとってはチャンスなのだが、せっかくの好機を活かしてのしあがる力士が現れない。横綱に次ぐ大関陣に実力があれば場所も締まるが、安定した成績を残せないとなると、下克上の罷り通る戦国期到来になるのもむべなるかなというしかない。混戦の優勝争いは面白い反面、レベル低下の象徴ともいえる。貴方はどう受け取りますか。

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中日までの混戦状況

6勝2敗

西前頭3枚目  玉鷲

西前頭4枚目  隆の勝

東前頭11枚目 碧山

西前頭12枚目 佐田の海

西前頭15枚目 一山本

5勝3敗

東横綱     照ノ富士

張出大関    貴景勝

西関脇     阿炎

東小結     豊昇龍

西小結     大栄翔

東前頭2枚目  霧馬山

西前頭5枚目  翔猿

東前頭6枚目  宇良

西前頭6枚目  若元春

東前頭9枚目  琴勝峰

東前頭13枚目 千代大龍

正に、史上稀にみる大混戦。中日を終わって三役以上に2敗が皆無。平幕の5力士が6勝2敗で優勝争いのトップ。混戦というか低レベルというか、ここまでの混戦の優勝争いは初めてではないだろうか。トップの2敗勢が平幕だけに3敗の役力士達にもチャンスはあるが、これから直接対決もあるだけに予断は許さない状況にある。現時点では、既に横綱、大関との対決を終えた三役や幕内上位が有利な展開ともいえる

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何故❔混戦の原因は

何故、ここまでの混戦状態になったのか。一言でいえば上位力士達の故障としか言えない。照ノ富士の膝、貴景勝の首に加えて、場所前から順調さが伝えられていた御嶽海まで、場所中に右の肩か腕を痛めて右からの攻めが見られない状況。しかし、大型化された現在の大相撲では誰一人故障のない力士はいない。出てきたからには故障を理由には出来ず、成績を残す他ないのが力士の宿命

故障や怪我はさておいて、今の幕内では万全な状態で出てきた時の照ノ富士以外は力の差がないのが混戦の要因。照ノ富士に次ぐべき存在の大関陣では、爆発的な破壊力の突き押しが決まった場合の貴景勝と、鋭い押しの御嶽海は自分の相撲が取れた場合は強いが、回しを取られたら力は半減する。これでは、安定した成績を残す事は難しい。綱を狙うなら突き押しだけではなく、四つ相撲になっても抵抗出来る力がなければ上への地位は覚束ない

更に、先場所優勝を争った関脇若隆景と元大関高安の二人がまさかの失速。若隆景は鋭い押っつけが効いた時は強さを発揮するが、今場所は玉鷲や大栄翔という押し相撲の力士に軽量をつかれての力負けが見られる。一方の高安は場所前の連合稽古にも積極的に参加して好調さか伝えられたが、得意の左差しが封じ込められて苦戦。差しに拘らず先に上手を狙うとか戦術転換が必要。この2人の苦戦が混戦の優勝争いに輪を掛けたとも言える

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最後に笑うのは誰❔

16人が一差で犇めくという大混戦だが、2敗の平幕勢の5人はこれから直接対決や上位との割りが組まれるので星を落とす可能性が高くなる。その点、既に上位との対戦をほぼ終えて正代戦だけを残す玉鷲と、御嶽海戦だけが残る隆の勝が有利となる。しかし、両者とも残り7日を無傷で乗り切れるとも思えず、12勝3敗あるいは11勝の優勝ラインも考えられる。よって、勢いに乗り切れるなら現在4敗の力士にも数字上では優勝の可能性が出てくる

仮に12勝3敗の場合は平幕勢の中では玉鷲と隆の勝が浮上してきそう。その場合、既に3敗の力士は残り7連勝が必要になるが、それが出来るとしたら照ノ富士だけになり、玉鷲と隆の勝を加えた3人の優勝争い。11勝4敗の場合は三役以上の力士や平幕勢からも更に加わる混迷の優勝争いが繰り広げられそう。これらの条件を踏まえた上で、ズバリ優勝争いは照ノ富士、玉鷲、隆の勝に伏兵として豊昇龍、大栄翔、霧馬山までの争いとみる

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