
プロ野球は日本シリーズ進出チーム決定へ大詰めを迎えている
ドラフト会議も近付いて楽しみだが、来る人もあれば去る人も
今回はファイナルSとメジャー移籍を希望している3人のリポ
セ・リーグCSファイナルS
1位と2位の対戦になったセ・リーグCSファイナルステージ。投打充実で公式戦圧勝の阪神に対して、ファーストステージで打撃爆発で勢いのあるDeNAの対戦。白熱した試合が予想されたが、蓋を開けてみれば好試合もあったがストレートで阪神の貫禄勝ち。
村上頌樹、才木浩人の両エースに第3戦は左腕高橋遥人が好投し、及川雅貴、石井大智などの救援陣が役割をキチッと果たす。そして、最後は守護神の岩崎優が危なげなく抑える。先発もそうだが、今年の阪神はCSに限らずシーズンを通して救援陣の活躍が一際光っていた。
打撃陣も森下翔太、佐藤輝明の3、4番コンビが爆発して試合を決めた。そして、5番大山悠輔を含めたクリーンアップが、3試合11得点中10打点を叩き出す理想的な攻撃。CSではシーズン中程には奮わなかった近本光司、中野拓夢が本来の出来に戻れば、正に鬼に金棒。
パ・リーグCSファイナルS
パ・リーグCSファイナルステージは1勝のアドバンテージを持つ王者ソフトバンク。対して、こちらもリーグ戦2位日本ハムが挑戦。1、2戦と勝って早くも王手を掛けたソフトバンクで決まりと思われた。しかし、そこから日本ハムが驚異の3連勝で10月20日の最終戦に持ち込んだ。
今シーズン、主力打者が故障などで戦線離脱の上、昨年全試合4番を務めた主砲山川穂高の深刻な打撃不振で打順が固定出来ないソフトバンク。それをカバーしてきた投手陣だが、3日連続で先発が崩れてしまった。最終戦はエースのモイネロに全てを懸けて必勝を期す。
1勝のビハインドがある中で2連敗して、いきなり崖っぷちに追い詰められた日本ハム。元同僚の上沢直之を打つ崩してからの集中打による3連勝は見事の一言に尽きる。中でも主軸のレイエスの好調さには目を見張る。ただ、並んだ事でこれまでの経験値の差が出ないか心配な面もある。
セ3主砲のメジャー移籍は?
今年もまた猫も杓子も大リーグとなりそうな、日本シリーズ終了後のオフシーズン。ま、確かに日本ではそれ程実績のなかった大谷翔平があれだけやれるんだから、メジャーとの実力差はないとみてもいいと思う。今オフはセ・リーグ3球団の大砲がメジャー移籍の可能性がありそう。
阪神入団時からメジャー志向のあった佐藤輝明。昨年までは粗さが見られたが、今年は肩の力が抜けたように見受けられる。あのパンチ力はメジャーでも通用するはず。甲子園球場でもあれだけ打てたのだから、慣れさえすれば試合数の多いメジャーで、どの位のホームランが打てるのか楽しみ。
最初はメジャー志向はそれ程なかったと見受けられた巨人岡本和真。3人の中で最年長だが、実績も一番積んできた。やや不調だった昨年と故障で半分以下の出場に留まった今年はともかく、それ以前は6年連続30本以上の本塁打。爆発力よりも安定感では最も信頼出来そう。
今年、最下位に終わったヤクルトからは史上最年少三冠王村上宗隆。こちらも、岡本同様に今年は1年を通して働けなかった。メジャー志向は強かったが、三冠王の2022年以降は、打撃三部門全て下降気味なのは心配材料。三人の中では25歳と一番若いが伸び代があるのか不安な気もする。