いよいよ2024プロ野球が開幕した。大谷翔平のグラウンド外の話題でメジャーが騒がしいが、私は日本のプロ野球にしか興味ない
セ・リーグの岡田阪神がチーム初の連覇成るか、あるいは新監督を迎えた巨人やその他の球団の反撃か
パ・リーグは2年連続で投打の主力が抜けたオリックスの4連覇はあるのか。ソフトバンクや西武等の巻き返しか
セ・パ両リーグの優勝争いと、今年の焦点をリポートしてみた
開幕3試合が終わったが、この成績だけで143試合の長丁場での優勝争いが分かるはずもない。ただ、投打のメンバーや起用を見て今年のチームの方針や、監督の目指す野球が垣間見えてくる。
余程の大きな連敗がない限りは開幕直後の勝敗に一喜一憂する必要はない。幸いにも今年は両リーグ共に3連勝3連敗はなく無難なスタートを切ったといえる。
セ・リーグの優勝争い
本命は今年もアレを狙う阪神。白星には恵まれなかったが、柱になる青柳晃洋と才木浩人は好投。抑えの岩崎優も上々の試運転。打線は湿り気味だが、上位が昨年と同じメンバーで心強い。投打共に充実期を迎えて常勝軍団への第一歩か。
相手は戦力充実の巨人。新監督になり選手が躍動しそうな予感。戸郷翔征、グリフィン、高橋礼の先発が自責点0の好発進。打線も岡本和真、坂本勇人を中心に若手からベテランと多彩。投打共に層が厚く安定した戦いが出来そう。
割って入りそうなのがDeNA。エース東克樹、平拳太郎、大貫普一の先発は計算出来る投球を見せた。期待の新人度会隆輝、復活オースティン、の1、2番コンビに佐野恵太、牧秀悟、宮﨑敏郎と続く打線は期待出来そう。
復権を狙うヤクルトは山田哲人が早くもリタイアの上に軸になる投手不在。広島は投打共に選手層の薄さが気になる。2年連続最下位の中日は巨人から移籍の4番中田翔の長打力に期待も、全体的にレベルアップがない限り苦しい。
パ・リーグの優勝争い
ズバリ本命は投打共に戦力充実のソフトバンク。有原航平、モイネロ、スチュワートの先発組と、守護神オスナは文句の付けようがない出来。柳田悠岐、新加入の山川穂高、近藤健介の最強クリーンアップで4年振りのリーグ制覇に万全。
吉田正尚、山本由伸と2年連続で投打の主役が抜けたオリックス。宮城大弥、エスピノーザ、田嶋大樹、の先発組に抑えの平野佳寿は計算出来そうだが、やはり問題は打線。開幕から3試合全てクリーンアップが固定出来ない状況では不安。
三番手には西武を推す。今井達也、隈田知一郎の好投で連勝発進も、続く先発組にやや不安。山川が抜けた打線は外崎修汰、アギラーの3、4番コンビにベテラン中村剛也もいるが長打力にやや欠ける。充実した守備力で補えるか。
2年連続最下位から若い戦力が育ってきた日本ハムは開幕ダッシュで上位進出なるか。相変わらず打線の迫力に欠ける楽天。田中将大の復活と則本昂大の抑えが鍵。ロッテは佐々木朗希が一年間チームを引っ張れるかが全て。
2024年のトレンド
以前から疑問に思っていたが、何故日本の野球は4番に拘るのだろうか。プロアマを問わず、解説者からファンまで何とかの一つ覚えみたいに【4番最強打者】を唱える。
以前に初回の攻撃時にランナーが埋まれば無死満塁で4番に回るから……と聞いた事がある。しかし、野球を知ってる人なら、そんな事は確率が低いのは誰しも分かるはず。1回に必ず打順が回ってくる3番こそ最強打者と思うのだが……。
今年はその4番の後を打つ打者が大事とかで、5番に実績のある打者を起用するチームが多い。巨人坂本勇人、ヤクルト山田哲人、DeNA宮﨑敏郎、ソフトバンク近藤健介、西武中村剛也……。
しかし、チーム事情にもよるのだろうが5番は下位打線への入口でもある。彼らはもっと上位で打撃機会を増やしてこそ輝くはず。もったいないと思うのは私だけだろうか……。