
開幕からほぼ一ヶ月経過したプロ野球
セパ共に混戦模様で今後の状況は不明
先週末は伝統の一戦とかで盛り上がった阪神ー巨人戦
今年のペナントレースの本命と目される両チームの三連戦のリポート
第一戦
4連勝と波に乗ってきた2位阪神と、3位巨人の週末の3連戦。エース戸郷翔征と坂本勇人を不調で欠く巨人。対してオーダーがほぼ固まりつつある阪神。初戦はその勢いの差が如実に現れた。1回に大山悠輔のタイムリーで先制した阪神。
3回にはリーグ単独トップになる佐藤輝明の8号3ランで早くも勝負有り。4番に座ってから更に存在感を増した佐藤。打率は高くはないが、ここぞという時の長打がチームを救っている。好不調の波はあるかもしれないが今年の佐藤は一回り成長した。
更に、エース格の村上頌樹が8回無四球、失点1の好投と付け入る隙を与えない。最後は抑えの切り札岩崎優が締めてリーグトップタイの9セーブ。投打の要になる選手達がきっちり役目を果たして5連勝で、この日負けた広島に代わって首位に浮上。
第二戦
前日の完敗に奮起した巨人が4番岡本和真の犠牲フライで先制。しかし、その裏に阪神も4番佐藤のタイムリー2塁打ですぐに追い付く。4回には岡本のセカンドゴロの間に勝ち越しのランナーがホームに生還して再び巨人がリード。
しかし、好調阪神は5回裏に代打渡邉諒のタイムリーで再び同点に。第一戦とはうって変わって1点を争う好ゲームに。7回裏には阪神が2本のヒット。8回表には巨人が一死満塁と両チームチャンスを掴むが、共に得点出来ない。
迎えた8回裏。阪神は大山がタイムリー二塁打で勝ち越し。更に坂本誠志郎の2点タイムリー二塁打と、小幡竜平の犠牲フライと畳み掛けて一気に4点。前日に続いて快勝し、今季巨人戦負け知らずの5連勝。
第三戦
ここまで今シーズンの阪神戦5連敗となった巨人。このところ固定している泉口友汰、若林楽人の1、2番コンビの出塁率も良く、主力の吉川尚輝、岡本、甲斐拓也の数字も悪くない。それで勝てないのは、ここぞという時の決定打に欠けるのだろう。
流石に6連敗は避けたい巨人だが、第三戦も先手は阪神。1回に大山のタイムリーで先制。巨人は3回に吉川のセカンドゴロの間に返して同点に。その後は両チーム共にチャンスは作るが決められない展開が続く。
均衡を破ったのは巨人。9回表に登場した守護神岩崎から6番キャベッジの二塁打を足掛かりにして、代打岸田行倫のタイムリーで勝ち越し。その裏は抑えのマルティネスが一死三塁のピンチを招きながらも、何とか抑えて今季阪神戦初勝利を挙げた。
まだ開幕して一ヶ月。順位は気にする事はないが本命と目された阪神、巨人が1.5ゲーム差の1位と3位。この2チームが選手層から考えて優勝争いをリードしそう。
ただ、どのチームも一気に抜け出せる力はなさそうなので、波に乗った他のチームにもチャンスはありそう。今後もセ・リーグの優勝争いに注目していきたい。
よく伝統の一戦とか言って巨人ー阪神戦を特別視する傾向があるが、他のチームにもファンはいる。当ブログは、特定のチームに拘る事なく、旬の話題を提供していきたい。