日本時間の今日4月9日、敵地ヒューストンで行われたアストロズーヤンキース戦に田中将大が先発し、6回を3安打1失点という好投をみせたがまたヤンキースリリーフ陣の不調で2勝目を逃した。
今日の田中は立ち上がりから調子が良かった。
1回裏、3番ブレグマンに中安打を許したが4番ブラントリーを二ゴロに仕留める。
2回、3回は完璧でそれぞれ1三振を含む三者凡退に斬って落とす。
3回表味方がアストロズ先発メジャー屈指の右腕•ガードナーから1点を奪った。ただ、尚も一死満塁のチャンスに4番サンチェス、5番トーレスが凡退に終わって1点止まりだったのが悔やまれる。
そして、田中は4回裏アストロズの「小さな巨人」アルトゥーベに左翼席に特大アーチをかけられて同点に追い付かれてしまう。
しかし、ヤンキースはその直後の5回表2番ジャッジが右翼席に叩き込んで再び突き放し、更に6回表には8番フレージャーの左安打で1点追加して田中を盛り上げる。
田中は6回裏、2死から二塁打とヒットで2死一塁三塁のピンチを迎えるが、9番ウルシェラを空振り三振に斬って0点に抑える。
しかし、7回表のヤンキースの攻撃が無得点に終わった後、わずか78球の田中に代えてブリトンをマウンドに送る。
ブリトンはヒットと四球の2死一塁二塁から9番チリーノスに右二塁打を打たれて、簡単に同点にされてしまう。
この後は代わったオッタビノが続く打者を空振り三振に仕留めるが、田中の2勝目は消えてしまった。
更に8回裏、そのまま7回に続いてマウンドに上がったオッタビノがタイムリーを打たれ、勝ち越しを許してしまう。
9回表にもうヤンキースに反撃の力は無く簡単に三者凡退に終わって、連勝は3で止まってしまった。
今年の田中は3試合18回1/3投げて防御率1.43と安定している。
味方の援護の少なさや救援投手の不調で勝ち星に恵まれずに1勝0敗に終わっているが、3連勝していてもおかしくない内容である。
アメリカスのスポーツメディアは田中の投球を絶賛する反面、逆転を許した救援陣を酷評している。
ヤンキースのアーロン•ブーン監督は田中の投球を讃え、「バーランダーを苦しめ彼を降板させた。我々のプランは良かった。」と、納得の表情で語った。
しかし、プランが間違っていたからこそ負けたのではないのか。好投の田中を6回わずか78球で代えて逆転を許したのだから、プラン云々よりアーロン•ブーン監督は継投ミスを自ら反省すべきだろう。
そもそも、ただ投球数で代えるメジャーの継投策が疑問視されるべきであろう。
数字に拘って現に好投している投手と、その日の投げてみなければ分からない救援投手の力関係を見極める目を持たないメジャー野球は、本当に日本選手がわざわざ行くべきレベルなのか疑問を感じる。
日本の中5日か6日で先発完投を目指す野球と、メジャーの投球数を第一に考えてすぐに好投のエースを代えてしまう野球の、どちらがファンに納得されるかは言わずもがなだろう。
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