第105回全国高校野球選手権大会が開幕した。うだるような暑さの中一球一打に全てをかける選手達は大変だろうが、その懸命さが観る者の胸を打ち関心を引き寄せるのだろう。
しかし、熱中症防止とはいえ高校野球もずいぶん様変わりしたものだ。歴史をひもといてみると昔は延長18回再試合などというのもある。それが今は9回でタイブレーク。
何か観ていてスッキリしないのは私だけだろうか。タイブレークはサッカーのPKを思い浮かばせるような運が左右する。せめて延長12回まで戦わせてから運用すべきではないだろうか……。
甲子園出場49校
北北海道 クラーク 2回目
南北海道 北海 40回目
青森 八戸学院光星 12回目
岩手 花巻東 11回目
秋田 明桜 11回目
山形 日大山形 19回目
宮城 仙台育英 30回目
福島 聖光学院 18回目
茨城 土浦日大 5回目
栃木 文星芸大付 11回目
群馬 前橋商業 6回目
埼玉 浦和学院 15回目
千葉 専大松戸 3回目
東東京 共栄学園 初出場
西東京 日大三 19回目
神奈川 慶応 19回目
山梨 東海大甲府 14回目
長野 上田西 3回目
新潟 東京学館新潟 初出場
静岡 浜松開誠館 初出場
愛知 愛工大名電 15回目
岐阜 大垣日大 6回目
三重 いなべ総合 3回目
富山 富山商業 17回目
石川 星稜 22回目
福井 北陸 4回目
滋賀 近江 17回目
京都 立命館宇治 4回目
大阪 履正社 5回目
兵庫 社 2回目
奈良 智弁学園 21回目
和歌山 市立和歌山 6回目
岡山 おかやま山陽 2回目
鳥取 鳥取商業 4回目
島根 立正大淞南 3回目
広島 広陵 24回目
山口 宇部鴻城 3回目
香川 英明 3回目
徳島 徳島商業 24回目
愛媛 川之江 6回目
高知 高知中央 初出場
福岡 九州国際大付 9回目
大分 明豊 9回目
熊本 東海大星翔 3回目
佐賀 鳥栖工業 初出場
宮崎 宮崎学園 初出場
長崎 創成館 3回目
鹿児島 神村学園 6回目
沖縄 沖縄尚学 10回目
仙台育英連覇は❔
昨年、東北地方に初めて優勝旗を持ち帰った仙台育英が連覇を目指して30回目の出場。力のある投手を複数揃えて勝ち進んだ昨年同様に今年も好投手揃い。高幡煌稀、仁田陽翔、湯田統真などの最速150キロ級の投手が満を持す。
一回戦は強豪浦和学院を相手にご自慢の投手陣が18安打を浴び9失点を許したが、それでも勝てるのが今年の仙台育英。確かに、打力は一二を争う浦和学院に打ち込まれたが、一度もリードを許さなかったのは強さの証明。
宮城県予選から打棒も活発で一番から切れ目がなくどこからでも点を取れる打線で、出場校第3位の平均得点10.2。機動力も健在で投攻守走と全てにおいて穴がなく、昨年以上の総合力で連覇に向けて万全。
それとも他校か❔
相手は宿敵大阪桐蔭を倒して6年振りの出場を果たした履正社。エース増田壮に大阪桐蔭を完封した150キロの福田幸之介の両左腕を筆頭に、安定感のある投手が揃う。更に、府予選3本塁打の森田大翔、本来の4番坂根葉矢斗などチーム打率4割強と仙台育英に劣らぬ陣容。
三番手には強豪揃いの千葉県で無敵を誇る専大松戸。注目の好投手平野大地の他に複数の力のある投手を揃えて、昨秋以来千葉県の公式戦無敗。平野に頼り切りでなく犠打、盗塁を絡めて一試合約9点の打棒で習志野、志学館などに打ち勝ってきた総合力は侮れない。
その他には、昨秋の神宮大会準優勝、選抜ベスト4で投打に高尾響、真鍋慧などの注目選手が揃う広陵。奈良県大会で12本塁打、平均得点10点超の猛打の上に投手も充実してきた智弁学園。最大の惑星は全国一の激戦区神奈川で猛打で名門横浜を倒して勢いに乗る慶応か。
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