ゴールデンウィークも最終日。全国的に好天に恵まれたいい連休だった
プロ野球も各球場3万人前後で賑わっているみたい
パ・リーグはソフトバンクが抜け出して、日本ハムが健闘して2位キープ
まだまだ予断を許さないが、今回はパ・リーグの展望
上位2チーム
予想通りの強さを見せて首位を行くソフトバンク。投打共に主要タイトルほぼ独占で圧倒的な強さ。有原航平、大関友久、大津亮介、東浜巨、モイネロなどの先発組が安定した投球。抑えのオスナはやや安定感に欠けるが8セーブ。
投手陣以上に充実している打撃。柳田悠岐、山川穂高、近藤健介のクリーンアップに、トップバッターの周東佑京を加えて打撃三部門ほぼ独占。その上、足も絡めての攻撃もあり、打撃陣に支えられて投手も余裕綽々で、早くも優勝当確か。
意外に善戦して2位に付ける日本ハム。3年目に突入した新庄剛志監督の若手育成が実りつつあるのか。投手では伊藤大海、北山亘基、山崎福也などが順調に勝ち星を挙げている。抑えの田中正義も安定していて頼もしい。
順調な投手に比べて安定していない打線。期待された野村佑希、清宮幸太郎、万波中正、松本剛などはいずれも現在のところ期待外れ。4番のマルティネスもチームの柱とは言い難く、上位躍進には万人が認める主砲の誕生が不可欠。
中位2チーム
波はあるが3位に浮上してきたロッテ。昨年までの相手が手も足も出ないという程の出来ではないが、安定感が増した佐々木朗希。とにかく一年間ローテーションを守るのが責務。岩下大輝、小島和哉、西野勇士と先発組は揃ってきた。
問題はオーダーが定まらない打撃陣。5本塁打のポランコとDeNAから移籍のソトで念願の長打力は期待出来そう。ただ、今年も数年続いたドラフト上位の野手は力を発揮出来ていない。生え抜きの野手が成長出来るかが鍵を握りそう。
4位低迷の4連覇を狙うオリックス。充実のソフトバンクに対して、2年連続で投打の柱がメジャー移籍したのが痛い。4連勝のエスピノーザに、田島大樹、宮城大弥、東晃平と先発は揃っているが、守護神平野佳寿の出来次第になりそう。
打線は不振の森友哉に代わって、昨年育成から一軍登録して長打力を発揮した右の大砲セデーニョに期待がかかる。その前にランナーを貯められるかが課題。前を打つ福田周平、西野真弘、紅林弘太郎らが好調を維持出来るかが4連覇の鍵。
下位2チーム
オリックスとほぼ差のない5位の楽天。軸になる投手不在が大きい。復活が期待された田中将大は未だに2軍で登板も出来ず、代わりと目された早川隆久も2勝3敗。新守護神則本昂大は失点ゼロと好調だが、総崩れ気味の先発組が大誤算。
更に不甲斐ないのは打撃。下位を打つ辰己涼介が唯一3割前後の数字を残しているが、クリーンアップは誰一人2割5分にも届かない。本塁打もロッテと並んで最下位と長打力にも欠ける。球団の編成部門に問題があるとしか思えない。
早くも首位から9ゲーム差と出遅れた西武。先発は今井達也、平良海馬、高橋光成、松本航、武内夏暉など、数は揃っている。抑えもアブレイユが果たしそう。ただ、好投しても点が取れないバックで投手陣が崩壊する前に、援護が必要。
その援護すべき打撃陣は山川穂高の抜けた穴が余りにも大きい。本塁打こそリーグ2位の16本出ているものの、安打数、打点は最少。打順は日替わりで4番を打つアギラーが2割そこそこ。即効薬はないが心機一転で臨むしかない。