連日の猛暑に、再び感染拡大に転じた新型コロナウイルス。マスクは取りたいけれど感染の怖さや、人の眼を気にして取るに取られずストレスが溜まるばかりという人も多いでしょう。そんな鬱屈した世相を尻目に快進撃を続けるのがヤクルトスワローズ。優勝争いの一つと見られていた阪神の連敗でヤクルト、巨人、広島の三つ巴と見られたのも束の間。あれよあれよと言う間に抜け出してしまったヤクルト。勝負は下駄を履くまで分からないというけれど、さすがに今年のセ・リーグの優勝は決定的。そのヤクルトの強さの要因を探ってみた。
セ・リーグの現状
セ・リーグ勝敗表
ヤクルト 52勝24敗1分 M51
巨人 41勝40敗 13.5
広島 37勝39敗3分 1.5
阪神 36勝42敗2分 2.0
DeNA 33勝40敗 0.5
中日 32勝44敗 2.5
とにかく、強過ぎるの一言。同一カード3連戦で交流戦前の5月10日から5月12日の中日戦で1勝2敗で負け越したのを最後に、次の広島戦から交流戦も含めた14カード連続負け越し無し。7月4日巨人が広島相手に勝って貯金1としたが、一時はセ・リーグの勝ち越しはヤクルトのみ、という圧倒的強さ。1965年南海の7月6日を57年ぶりに更新するマジック点灯を7月2日に達成。
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何故強いヤクルト
何故こんなに負けないのか。打撃面ではチーム打率.258でトップだが広島.256、DeNA.252と比べてそれほど抜けた数字ではない。ただ、得点355、本塁打95の他に出塁率、長打率、平均得点と軒並みトップの数字を並べている。個人的には打率ランキングに3位塩見泰高、6位村上宗隆がペストテン入り。あとは23位山田哲人以下と抜きん出ている打線ではない。しかし、29本塁打、78打点と断然トップの村上の一振りがチームを引っ張っているのは間違いない。
一方投手成績は以外にも阪神が防御率トップ。失点、自責点ともやはり阪神が1位で、ヤクルトは全て2位。個人的にも規定回数に到達しているのは防御率2.29で2位のエース小川泰弘だけ。その小川も5勝3敗と目覚ましい活躍とは言えない状況。ただ、抑えのマクガフの23セーブ3ホールド防御率1.16の成績は正に守護神に相応しいもの。
昨年の優勝チームとはいえ、よもやこれ程の独走を予想したファンはいるだろうか。当ブログの開幕前の予想でもヤクルト、阪神、巨人の三つ巴で優勝争いは最後まで縺れると書いたが、こんな独走では赤面の至りというしかない。投打共に昨年とほぼ変わらない布陣で、投手ではエースと期待された奥川恭伸が故障離脱でこの独走。一言で言えば、村上宗隆、山田哲人、塩見泰高の打撃陣が投手を支え、監督をはじめコーチ、スタッフが一丸となって勝利を目指した結果という他ない。
セ・リーグの展望
まだペナントレースを半分近く残した時点だが、もうヤクルトの優勝は不動。興味はCS進出争いに絞られたと言っても過言ではないだろう。ヤクルトは飛び抜けたが、他の5球団に限っていえば大混戦となっている。2位巨人から5位DeNAまでは4ゲーム差。最下位中日が更に2.5差で追う展開。はっきり言って中日は少し苦しいだろうが、他の4球団はCS進出の2枠を争って最後まで縺れそう。
そのCSだが、ここまでペナントレースの優勝争いを味気無くした5球団はCSで徹底抗戦でヤクルトに立ち向かって欲しい。本来ならこれ程の強さを見せ付けたヤクルトには当然、連続日本一を狙って欲しい。しかし、プロとしてこのまま指をくわえてヤクルトの連覇を許す訳にはいかないのも事実。CS進出した2チームはペナントレースの成績は忘れて、史上最大の下克上目指して頑張って欲しい。
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