シーズンも終わりに近付いて毎年恒例のドラフト会議が行われた。地元の高校のあの選手、甲子園を湧かせたスーパースター、大学で社会人で独立リーグで活躍したお目当ての選手は……、野球ファンがそれぞれ注目した選手の指名に一喜一憂したと思う。
夜の特別番組では様々な境遇の中でドラフト指名を待つ選手や家族を取り上げていたが、当然指名される選手の数も限られているので指名漏れの人も出てくる。スカウトから注目された選手は相応の能力を認められているが、それでも球団の事情で明暗が別れる事もあり得る。今回指名されなくても更に精進を重ねて再び挑戦して欲しい。
ドラフト会議2021指名選手
セ・リーグ
ヤクルト
1位 山下 輝 22 投 法大
2位 丸山 和郁 22 外 明大
3位 柴田 大地 23 投 日本通運
4位 小森 航大郎 18 内 宇部工業
5位 竹山 日向 17 投 享栄
阪神
1位 森本 大智 18 投 高知
2位 鈴木 勇斗 21 投 創価大
3位 桐敷 拓馬 22 投 新潟医療福祉大
4位 前川 右京 18 外 智弁学園
5位 岡留 英貴 21 投 亜大
6位 豊田 寛 24 外 日立製作所
7位 中川 勇斗 17 捕 京都国際
巨人
1位 翁田 大勢 22 投 関西国際大
2位 山田 龍聖 21 投 JR東日本
3位 赤星 優志 22 投 日大
4位 石田 隼都 18 投 東海大相模
5位 岡田 悠希 21 外 法大
6位 代木 大和 18 投 明徳義塾
7位 花田 侑樹 18 投 広島新庄
広島
1位 黒原 拓未 21 投 関学大
2位 森 翔平 23 投 三菱重工West
3位 中村 健人 24 外 トヨタ自動車
4位 田村 俊介 18 外 愛工大名電
5位 松本 竜也 22 投 ホンダ鈴鹿
6位 末包 昇大 25 外 大阪ガス
7位 高木 翔斗 18 捕 県岐阜商
中日
1位 ブライト健太 22 外 上武大
2位 鵜飼 航丞 22 外 駒大
3位 石森 大誠 23 投 九州アジアリーグ火の国
4位 味谷 大誠 18 捕 花咲徳栄
5位 星野 真生 17 内 豊橋中央
6位 福元 悠真 21 外 大商大
DeNa
1位 小園 健太 18 投 市和歌山
2位 徳山 壮麿 22 投 早大
3位 粟飯原龍之介 17 内 東京学館
4位 三浦 銀二 21 投 法大
5位 深沢 鳳介 17 投 専大松戸
6位 梶原 昴希 22 外 神奈川大
パ・リーグ
オリックス
1位 椋木 蓮 21 投 東北福祉大
2位 野口 智哉 22 内 関大
3位 福永 奨 22 捕 国学院大
4位 渡部 遼人 22 外 慶大
5位 池田 陵真 18 外 大阪桐蔭
6位 横山 楓 23 投 セガサミー
7位 小木田 敦也 23 投 TDK
ロッテ
1位 松川 虎生 17 捕 市和歌山
2位 池田 来翔 21 内 国士舘大
3位 広畑 敦也 23 投 三菱自動車倉敷
4位 秋山 正雲 18 投 二松学舎大付
5位 八木 彬 24 投 三菱重工West
楽天
1位 吉野 創士 17 外 昌平高
2位 安田 悠馬 21 捕 愛知大
3位 前田 銀治 17 外 三島南
4位 泰 勝利 17 投 神村学園
5位 松井 友飛 22 投 金沢学院大
6位 西垣 雅矢 22 投 早大
7位 吉川 雄大 24 投 JFE西日本
ソフトバンク
1位 風間 球打 18 投 明桜
2位 正木 智也 21 外 慶大
3位 木村 大成 18 投 北海
4位 野村 勇 24 内 NTT西日本
5位 大竹 風雅 22 投 東北福祉大
西武
1位 隅田 知一郎 22 投 西日本工大
2位 佐藤 隼輔 21 投 筑波大
3位 古賀 悠斗 22 捕 中大
4位 羽田 慎之介 17 投 八王子学園八王子
5位 黒田 将矢 17 投 八戸工大一
6位 中山 誠吾 22 内 白鴎大
日本ハム
1位 達 孝太 17 投 天理
2位 有薗 直輝 18 内 千葉学芸
3位 水野 達稀 21 内 JR四国
4位 阪口 楽 18 内 岐阜第一
5位 畔柳 亨丞 18 投 中京大中京
6位 長谷川 威展 22 投 金沢学院大
7位 松浦 慶斗 18 投 大阪桐蔭
8位 北山 亘基 22 投 京産大
9位 上川畑 大悟 24 内 NTT東日本
高校生指名選手
BIG3と言われた風間球打(明桜)小園健太(市和歌山)森木大智(高知)の3投手が結果的には全て一位指名となった。ただ、3人とも複数球団からの指名があると思っていたが、小園がDeNaと阪神の競合になりDeNaが獲得。風間はソフトバンクの単独指名。森木は外れ一位で阪神が指名となった。
また、『投高野低』と思われた中で達孝太(天理)は日本ハムが単独指名したが、楽天が外野手の吉野創士(昌平)、ロッテは捕手の松川虎生(市和歌山)を一位指名したのは意外な気がした。競合指名になる有力投手を避けて戦略的に安全策を取った結果かもしれない。
また、夏の甲子園を湧かせた好投手木村大成(北海)秋山正雲(二松学舎大付)深沢鳳介(専大松戸)代木大和(明徳義塾)花田侑樹(広島新庄)等がそれぞれ、ソフトバンク、ロッテ、DeNa、巨人に揃って指名された。球団、指名順位はともかくとして、これからお互いに切磋琢磨して活躍して欲しい。
大学生・社会人他指名選手
今年は大学生の左の好投手が豊富と言われていたが、4球団競合の隅田知一郎(西日本工大)が抽選の結果西武が交渉権を獲得。更に一位指名が、山下輝(法大)黒原拓未(関学大)。更に上位で鈴木勇斗(創価大)佐藤隼輔(筑波大)桐敷拓馬(新潟医療福祉大)等が指名される当たり年になった。
また、社会人野球や独立リーグからも山田龍聖(JR東日本)森翔平(三菱重工West)石森大誠(九州アジアリーグ火の国)等の左腕勢が指名された。数年後と言わずに来年から直ぐにでも、即戦力と言われる大学、社会人、独立リーグの左腕同士の投げ合いが観られるかもしれない。
2021年ドラフト会議では支配下77人、育成51人の合わせて128人が交渉の席に着く事になる。ここまでは第一ラウンド。ここからが本当の勝負になる。一位指名だろうが育成だろうが同じスタートラインに立った事になる。これまでのように評価でなく実力が物を言う世界。数年後、この中から日本代表やメジャーへ移籍する選手出る事を楽しみにしている。
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