いよいよ今年も終わりが近付いてきたが、スポーツはこれから一般や学生の駅伝の花盛り
その前に今週のスポーツア・ラ・カルトは野球、フィギュアスケート、大相撲のリポート
巨人入り濃厚・田中将大
楽天から自由契約になって去就が注目されていた田中将大。当初は中日、ヤクルトそして巨人が移籍候補に挙がっていたが、中日、ヤクルトは交渉に否定的。このまま引退の危機を噂されたが、手を挙げたのが巨人。
当初から田中に興味を示していた巨人。ソフトバンクからFA宣言した石川柊太、メジャーから復帰の上沢直之の獲得優先とされていたが両者の獲得に失敗。更に、エース菅野智之がメジャー移籍。
同じエースナンバー18を着けた菅野の代わりの精神的支柱としての期待。更に若手の多い投手陣の生きた教科書となり得る実績。そして、それ以上に充実したコーチ、スタッフ陣による田中自身の再生。
楽天と違って強力打線を擁する巨人なら田中の援護も期待出来る。坂本勇人や丸佳浩などの同世代もいて環境も申し分なし。巨人と田中のウインウインで日本一と200勝達成へ準備は整った。
37歳で4位・織田信成
フィギュアスケートは10代から20代半ばまでがピークの競技。第一線から身を引いた26歳から11年振りの全日本出場を果たしたのが織田信成。正に奇跡のカムバックと言っても過言ではないだろう。
元々、オリンピックや世界選手権にも出場し、日本選手権でも優勝経験のある一流スケーター。しかし、競技以外でも色々物議を醸したお騒がせマンのイメージもあった織田。
現役引退後、関西大学アイススケート部監督を務めるが、2年で退任。その後、モラハラで提訴するなどの法廷闘争に発展。相手側が逆に反訴請求する事態になるなど泥沼化。
2022年現役復帰したが、2023~24シーズンは手続き上の不都合で日本選手権出場は成らず。今シーズンは西日本選手権で優勝し、11年振りの日本選手権出場。37歳で4回転ジャンプを成功し、4位入賞を果たした。
28歳での引退・阿武咲
え、と思わず口に出したのが元小結阿武咲の引退。相撲どころの青森県出身で小学生の全国大会を制し、中学時は全国都道府県中学生相撲選手権大会の無差別級で史上初の連覇。高校は強豪の三本木農業へ進学。
そこでも、一年生でタイトル獲得など大活躍。中退して大相撲入り。元関脇益荒雄の阿武松部屋に入門。身長は176センチと小柄だが全身バネと評された、瞬発力を活かした突き押しで18歳5ケ月という昭和以降10番目の速さで関取。
十両昇進後は怪我で幕下陥落もあり、新入幕まではおよそ2年を要したが、2017年5月に入幕。15日制になってから史上初となる3場所連続2桁勝利を達成し、新小結昇進。子供の頃から競った元大関貴景勝より上とも言われた。
しかし、2018年初場所で右膝を痛めて休場。その膝の故障が尾を引き、その後は一進一退を繰り返す。昨年も同じ所を痛め、今年9月には十両陥落。先場所も怪我で2勝に終わり幕下陥落が決定し引退。今後は美容関連の会社に就職。