サッカーJリーグが開幕し、プロ野球オープン戦も始まって春の息吹きが感じられる
先週末も色々なスポーツで盛り上がったが、その中から2つの残念な話題
無用な思惑で千載一遇のチャンスを逃した卓球女子と、陰湿な虐めの大相撲を取り上げる
勝つ気あるの❔打倒中国へ卓球女子
2024世界卓球選手権女子団体戦
グループリーグ
日本3-0ルクセンブルク
日本3-0イラン
日本3-0南アフリカ
日本3-0ブラジル
決勝トーナメント
2回戦 日本3-0クロアチア
準々決勝 日本3-0ルーマニア
準決勝 日本3-0香港
決勝 中国3-2日本
今回の世界卓球選手権団体戦で見えたのは相変わらず不透明な日本のスポーツ界の裏。殆んどの競技で結果だけでなく、各競技の幹部が自分達の意のままに代表を決めようとする悪しき伝統。
2年にも及ぶパリオリンピック代表決定ポイント争いを勝ち抜いてきた選手を無視して、3番手は自分達で決めようとする傲慢さ。ダブルスの適性を考えて決めるというが、女子の場合はそれならなおさら張本美和より伊藤美誠のはず。
伊藤なら早田ひな、平野美宇の何れと組んでも実績は十分。一方の張本は殆んどダブルスの実績はない。たぶん伊藤が2番手だったら平野を外していたはず。若さか話題性か知らないが、幹部達のエゴが罷り通るのが日本のスポーツ界。
今大会も絶好調の平野を3番手にして、早田に次ぐ2番手は張本。それが絶好のチャンスの打倒中国をふいにしてしまった。中国勢に対する実績は平野が一番。張本に経験を積ませたかったらしいが、そんな甘さでは打倒中国は不可能。
世界ランク1、2、3位と万全な態勢で必勝を期してきた中国。ポイント争いで後れを取った張本をパリオリンピック代表に選んだだけでなく、絶好調の平野や、実績のある伊藤より優先した日本。負けるべくして負けたとしかいえない。
パリではダブルスが1試合。平野と張本が組んで、早田がシングルス2試合になるだろう。その時、平野と張本のどちらを先にシングルスで起用するかが問題。打倒中国を目指すなら余計な思惑など無しに実績と実力で決めるべき。
師弟共に失格の宮城野部屋暴力問題
卓球女子の方は戦略といえば言い訳は立つが、救いようの無いのが大相撲宮城野部屋の暴力問題。幕内北青鵬が同部屋の若手力士に対して2年にも及び平手打ち等の暴行に及んでいたという。
その内容も執拗且つ陰惨で、平手打ちのみならず箒の柄で尻を叩いたり、バーナーを顔に近付けたり、手指に瞬間接着剤を塗布したり等の危険な行為も発覚。このような行為を常習的に繰り返していたなら犯罪者と言われても仕方あるまい。
また、師匠の元白鵬の宮城野親方はこれらの暴行、虐めを黙認していたというから更に救いがない。現役時は横綱でありながら汚い立ち合いや、粗暴な取り口や振る舞いで批判を浴び、引退時には逸脱した行為を行なわない誓約書の提出。
今回は委員から年寄への2階級降級処分となり、春場所は伊勢ケ浜一門内の親方が師匠代行を務める。しかし、コンプライアンス委員会では相撲界からの排除という厳しい意見も出たという。幹部への道が閉ざされた宮城野親方の今後は……。