いよいよ、後半戦に入った東京オリンピック。 日本の金メダルは頭打ち状態になって17個のまま。中国がアメリカを7個も引き離して独走態勢だが、最後にアメリカが抜いてくれると思う。こういう国別のメダル争いは時代にそぐわないという意見がある。ま、人それぞれだけどやはり自国の選手を応援するのは自然な感情だろう。
8月2日
銅 体操女子種目別床 村上茉愛
銀 レスリング男子グレコローマンスタイル60キロ級 文田健一郎
8月2日現在 金17銀6銅10
最高の演技で最高の笑顔・村上
村上茉愛のトレードマークの満面の笑みが輝いた。先に終えた選手が14.366点、14.200点、14.166点というハイレベルな争い。「この得点では私は無理」と思い、返って落ち着いて出来たという。素人目には村上の演技も全て決まって、ほぼパーフェクトに見えたが得点は3位と全く同じ。
4歳で入門したのがオリンピック体操メダリスト池谷幸雄設立の『池谷幸雄体操倶楽部』。自身も床運動でメダルを2度獲得した池谷。村上の素質をすぐに見抜いた。男子と違って音楽に合わせて演技し、表現力も競う女子の床運動。将来に備えてドラマの子役や海外遠征などの経験を積ませた。
メダリスト量産の男子と違い低迷続きの体操女子。リオデジャネイロで床7位に終わった村上が、世界選手権の床で金、銅と連続メダル獲得。チャンス到来と思った矢先に腰の怪我。そこから立ち直っての今大会。「体操人生で一番いい演技。自分に金メダルをあげたい」という村上の一言が本人の気持ちを一番表している。
パリで飛躍の予感・陸上
まさかの男子100m3選手の予選敗退から始まった陸上競技。やはり、世界の壁は厚いのか……、と思わせられた。実際、8月2日時点でメタル獲得はゼロ。最終日まで続く陸上競技だが、せいぜい期待出来そうなのは男子400mリレーぐらいだろう。
しかし、今は日本陸上競技の黎明期なのかもしれない。今大会ではメダルに及ばないかもしれないが、パリオリンピックでの活躍を期待出来そうな若者が目白押しの状態になっている。女子5000mで16年ぶりに福士加代子の日本記録更新した広中瑠梨佳や、1500mで自らの日本記録を更新して準決勝進出の田中希実。
そして、それ以上に頼もしいのが男子。わずか半足分に満たない11センチの差でメダルを逃した走り幅跳びの22歳橋岡優輝。走る度に日本記録を更新して、日本過去最高の7位入賞を果たした3000m障害の三浦龍司。今大会でもメダル獲得の可能性を秘めた頼もしいトリオ、泉谷駿介、金井大旺、高山峻野の110m障害など、正に多士済々。
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昨日のアラカルト
3回まで好投していた田中将大が4回突如崩れる。一死からこの日初めての四球を与えると、次の打者にスライダーを適時二塁打される。その後、9番打者に勝ち越しの二塁打されて降板。そこからは点の取り合いで9回裏1点差を日本が返して延長タイブレークに突入。無死1塁2塁から簡単に打って出て無得点のアメリカに対して、しっかり送って一死2塁3塁から勝ち越した日本。細かくつなぐ日本らしい野球が勝敗を分けた。
5大会連続の準々決勝を目指したバレーボール女子。初戦のケニア戦にストレート勝ちして好スタート。しかし、その試合中にエース古賀紗理那がまさかの捻挫で途中退場。その後、強敵セルビア、ブラジルに連敗。古賀が復帰した韓国戦でフルセットで敗れ後がない状況で迎えた最終戦。ドミニカ共和国相手に勝った方が準々決勝進出。チーム最多得点の古賀の強打で粘ったが1-3で敗れ万事休す。25年ぶりの一次リーグ敗退。