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女性騎手初のG1レース騎乗、藤田奈々子への賛否両論!

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2月17日東京競馬場で行われた今年初めての中央競馬G1競走フェブラリーSは、レースとは別の意味でヒートアップしていた。

藤田菜七子騎手が女性として初めてのG1競走に騎乗したからである。
これまでも、中央競馬(JRA)では女性騎手が誕生してきたが、やはり体力的にも運動能力の面でも男性騎手に伍して騎乗するのは不利で、活躍した騎手はいなかった。

藤田は1997年8月9日、現在の茨城県守谷市生まれの21歳。
競馬サークルとは無縁の一般家庭に産まれたが、小学校6年生の時にテレビ中継で観た競馬に関心を持ち、騎手を志すようになったという。

2013年、高倍率で知られる競馬学校の第32期生に合格して、2016年卒業し騎手免許を取得して美浦の根本康弘厩舎所属となった。
JRAでは元騎手の西原玲奈以来16年ぶりの女性騎手デビューとなった。

また、2013年に引退した牧原由貴子以来3年ぶりに女性騎手が復活して話題になった。

藤田はデビュー約1ヶ月後の4月10日、福島競馬場で初勝利を挙げフェブラリーS当日まで通算50勝を挙げている。

フェブラリーSで騎乗したコパノキッキングは、建築家、実業家、神主、作家等として著名な小林祥晃氏。というより、風水でお馴染みのDr.コパと言った方が通りやすいと思う。

馬主としても有名で、これまでコパノリチャード(高松宮記念)、コパノリッキー(フェブラリーS2回)でG1通算3勝を挙げる名物馬主である。

今回のフェブラリーSに出走したコパノキッキングは、これまでダート短距離専門に使われて9戦7勝と優秀な成績で今回も有力馬の一頭に挙げられていた。

前走の根岸Sで重賞2連勝を外国人騎手のO.マーフィーで飾った後、同騎手が短期免許取得の騎乗でフェブラリーSには乗る事が出来ないので、誰が騎乗するか注目されていたが、小林オーナーは突如として、これまでコパノキッキングに一度も騎乗した事の無い藤田を指名した。

賛成派は、唯一の女性騎手として人気のある藤田騎乗に喝采を送り、マスコミも物珍しさに取り上げて騒いでいた。
JRAも話題性のあるのは売り上げ増につながると、喜んでいた。

その反面、話題作りの為だけに有力馬に実力の伴わない女性騎手を乗せた。
競馬は馬券で成り立っているのに、こんな有力馬に藤田を騎乗させるなんて馬券買うファンの身にもなってみろ。
こんな騎手を乗せて馬が可哀想だ。もっと、実力があって努力している男性騎手がいる。
等と、否定的な意見も多かった。

結果は5着。最後方から追い込んで喝采を浴びたが1着どころか馬券対象の3着争いにも絡まない敗戦。

それでも、藤田ファンやマスコミは快挙でも達成したかのように騒いでいた。

私的には、馬主が自分の馬を誰に乗せようが勝手とも言えるが、競走馬は馬主だけの物ではなく、調教師や厩務員の生活もかかっている事を考えれば、今回の小林オーナーの判断には賛成出来かねる。

そもそも、男女平等、男女共同参画社会等と言いながら女性騎手という物珍しさで騒ぎたてるマスコミにも違和感がある。

競馬に限らずスポーツは男女という枠に囚われず競うべきであり、報道も平等に扱うべきと考える。