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ロッテ平沢、佐々木朗の東北出身ドラフト1位コンビで5割復帰❗

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今、野球は東北出身がトレンド。かっては低レベルな地方と言われ、高校野球でも優勝旗が白河の関を越えるかと騒がれていた。しかし、田中将大の母校・駒大苫小牧の快挙で白河の関どころか一気に津軽海峡を越えてしまったが、依然として東北の地に優勝旗は届いていない。

古くは三沢、東北、仙台育英、光星学院、金足農業などの活躍であと一歩に迫りながら届かなかった優勝旗。しかし、優勝経験さえないけれど東北は決して野球の不毛の地ではない。菊池雄星、大谷翔平、佐々木朗希……など今や球界をリードしている感のある最近の東北出身選手。その東北出身ドラフト1位コンビが躍動したロッテのレポートをお届けしたい。

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2015年1位・平沢大河

東北の名門仙台育英で1年春から公式戦に出場した平沢大河。2年秋の明治神宮大会で2点本塁打で優勝に貢献、選抜高校野球大会の出場を決めた。3年の全国高校野球大会では3本のホームランで東北初の優勝を目指したが、惜しくも決勝で東海大相模に敗れ『白河の関』を越す事は叶わなかった。2015年ドラフト会議で地元楽天とロッテから指名を受け、抽選の結果ロッテが交渉権を獲得し入団

期待されてプロ入り1年目から公式戦出場を果たし、初安打。2年目には初ホームランも放つが、主だった活躍はみられず遊撃手への定着はならなかった。勝負をかけた3年目は社会人野球から入団した藤岡裕大とレギュラーを争ったが、主に外野手として起用され112試合出場。翌年は左足首の故障で出遅れ51試合出場に留まる。更に、2020年、2021年は右肘故障、手術などで苦しみ2年間一軍出場なし。いつしか、忘れ去られる存在になりつつあった

ドラフト1位とはいえ、もう後がない2022年。平沢はオープン戦から打撃で猛アピール。三塁手の開幕スタメン入りを果たす。しかし、先発出場するも楽天2連戦で結果が出せず、5試合8打数無安打で出場機会を奪われていった。そして、中村奨吾のコロナウイルス感染で登録抹消という、思わぬ形での二塁手での先発。「思い切って振る事だけ考えていました」と、東北の後輩ドラフト1位の佐々木朗希を援護した2本のタイムリー。3年振りのヒットは、もう後がない男の再び輝きを取り戻す復活の狼煙になった

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2019年1位・佐々木朗希

高校時代から160キロを計測して『令和の怪物』と騒がれた佐々木朗希。私立の強豪もある岩手県で県立大船渡高校時代に甲子園の機会は訪れなかった。唯一のチャンスは3年の全国高校野球大会。佐々木の活躍で準決勝完封勝利を果たしたが、「故障予防のため」という監督の意向で決勝戦のマウンドには上がらず、社会問題ともなり『投げない怪物』と揶揄された。2019年ドラフトで日本ハム、ロッテ、楽天、西武の4球団からの指名。抽選の結果ロッテが交渉権を獲得し入団決定

2020年は春季キャンプから1年間ほぼ一軍帯同するが、一軍はおろか二軍の登板もなく体作りに終わった。2年目の2021年5月16日西武戦で『投げない怪物』がベールを脱いだが、5回4失点で勝ち負けはつかなかった。初勝利は高校時代叶わなかった甲子園での阪神戦。やはり5回を投げ4失点で白星。結局、2年目は11試合先発して3勝2敗、防御率2.27と安定した投球を披露したが、同期ヤクルト入団挙げ日本一貢献した奥川恭伸比較して物足りない結果終わった

勝負の3年目は開幕シリーズ3戦目の楽天戦。6回4安打3失点で降板も勝ち負けは付かなかった。しかし、10奪三振最速164キロと成長をアピール。そして、4月3日の西武戦8回を3安打1失点で毎回13奪三振と好投。高校3年時にロッテで知っている選手はというスカウトに、「平沢選手です」と即答した佐々木。甲子園で活躍する姿が眩しかったという平沢の2本のタイムリーで今季初勝利。東北出身ドラフト1位コンビで狙うは12年振りの日本一

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