
プロ野球は約40%を消化し、優勝争いは両リーグ共に概ね上位2、3チームに絞られつつある
そんな中、チームの成績とは別に素晴らしい成績を残している選手も目立つ
今回はその中のセ・リーグ投手部門の好成績の選手にスポットを当ててみた
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髙橋遥人
まずスポーツブロガーとして謝らなければならないだろう。髙橋遥人という名前は記憶していたが、殆ど存在を意識していなかった。常葉学園橘高校で甲子園出場はあるがドラフト会議で指名される事はなく亜細亜大学へ進学。阪神に2位指名されて入団したのは2017年。
ルーキー年から一軍登板を果たして勝ち星は挙げたが、とにかく故障が多くて8年間で21勝20敗。言い方は悪いかもしれないが、30歳でこのレベルでは契約解除やトレードになっても文句は言えない状況。しかし、左腕としては速い152キロの伸びのあるストレート。
更には落差が大きくて軌道が独特のツーシームの他に、カットボール、スライダー、チェンジアップで三振を奪えるピッチャー。阪神がそれらを見極め、潜在能力の高さを評価し、手放さないで本格化を待ったのだろう。
今年はその潜在能力が一気に開花。オープン戦から12球団トップの防御率と好調。分業制が常識化した近年では異例の既に4完封勝利を含め、7勝無敗で防御率0.90と無双の活躍。ただ、年間を通して活躍した事がないのがネックだが、早くもMVPも囁かれる高橋から目が離せない。
村上頌樹
昨年に続き2年連続で阪神の開幕投手を務めた村上頌樹。入団から2年間は芽が出ず、ブレイクしたのは3年目の2023年。初勝利からいきなり2桁勝利の10勝6敗、防御率1.75で、最優秀防御率のタイトルと、セ・リーグ初のMVPと新人王の同時受賞。
翌2024年こそ7勝11敗に終わったが、昨年は14勝4敗とキャリアハイとなる勝ち星で最多勝利、最高勝率のタイトルを獲得。阪神のエースにのし上がった村上。今年はここまで11試合に登板して5勝3敗、防御率1.78と相変わらずのハイレベルな成績を残している。
村上の生命線は驚異的なコントロールの良さ。球速は145キロと決して速くはないが、与四死球率はレジェンド達にも引けを取らない数字を残している。更に、145キロでも初速と終速の差が少なく見た目以上の速さ。そして多彩な変化球も混ぜて奪三振の多さも誇る。
今季は無双の投球を続ける高橋の影に隠れている気もするが、強靭な体力と体幹の強さで一年を通してのパフォーマンスは球界随一と言っても過言ではない。ただ、村上も昨年までプロ入り5年間31勝の投手に過ぎない。優勝争いの夏から秋にかけて真のエースとしての働きに期待したい。
山野太一
今回のリポートで真っ先に取り上げた髙橋遥人に重なるのが、阪神と優勝争いを繰り広げるヤクルトの左腕山野太一。村上頌樹と同じ大卒のプロ入り6年目だが、エース級に成長した村上に対して5年間で9勝と後れを取っている。
しかし、今年は一気に才能が開花。10試合に登板して7勝1敗と、髙橋遥人とハーラートップに並んでいる。その投球も高橋と同様の左腕から繰り出す151キロのストレートに、抜群の切れ味のスライダー。その他にも多彩な変化球を駆使する。
こちらも、高橋同様に一年を通して働いた事がない。173センチでプロの投手としては極めて小柄でスタミナ面での懸念もある。高橋や村上のように完投には拘らず、今シーズンの勝ち星は全て救援を仰いだもの。分業制に徹底するのは悪い事ではないが、夏場のスタミナ面の懸念は残る。
2022年のシーズン終了後には、育成再契約を前提としてはいたが戦力外通告を受け、育成契約に甘んじている。そこから、僅か半年で再契約に返り咲いた苦労人。ヤクルトの優勝の為には高橋や村上と投げ合って勝たなければならない。エースの称号と優勝を目指す山野に注目。
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