プロ野球CSが終了し、結局はセ・リーグ、パ・リーグ共にリーグ覇者が日本シリーズ進出を決めた。1勝のアドバンテージがある上に、本拠地での開催、さらにはエース級からの先発と圧倒的有利な条件があるだけに、初戦を勝てれば一気に進出に傾くだけに順当な結果と言えるだろう。
昨年はお互いに2年連続最下位からの優勝だっただけに、まだ本物の強さかどうか半信半疑のファンもいたと思う。しかし、2連覇同士の日本シリーズとなればそんな雑音も消されてしまう。正に、両リーグ最強チーム同士の日本一決定戦をじっくりと楽しみたい。
CSの結果
セ・リーグ
ファーストステージ
阪神2ー0DeNA
阪神0ー1DeNA
阪神3ー2DeNA
阪神がファイナルステージ進出
ファイナルステージ
阪神1ー7ヤクルト
阪神3ー5ヤクルト
阪神3ー6ヤクルト
ヤクルトに1勝のアドバンテージ有り
ヤクルトが日本シリーズ進出
パ・リーグ
ファーストステージ
西武3ー5ソフトバンク
西武2ー8ソフトバンク
ソフトバンクがファイナルステージ進出
ファイナルステージ
ソフトバンク0ー5オリックス
ソフトバンク3ー4オリックス
ソフトバンク3ー0オリックス
ソフトバンク2ー3オリックス
オリックスに1勝のアドバンテージ有り
オリックスが日本シリーズ進出
日本シリーズの予想
昨年と同じ顔合わせになった日本シリーズ。昨年はオリックスが先手を取ったものの、ヤクルトが第2戦から3連勝。第5戦でオリックスが一矢報いたが、第6戦を2ー1で制したヤクルトが4勝2敗で日本一。6戦の内5試合が1点差で、残り1試合も2点差と史上稀にみる熱戦で大いに盛り上がった。今年もワクワクする戦いを期待しつつ優勝の行方を占ってみる。
昨年の日本シリーズ
オリックス4ー3ヤクルト
オリックス0ー2ヤクルト
ヤクルト5ー4オリックス
ヤクルト2ー1オリックス
ヤクルト5ー6オリックス
オリックス1ー2ヤクルト
ヤクルトが4勝2敗で日本一
はっきり言って、打のヤクルト対、投のオリックスの対決とみても差し支えないはず。投手からみていくと、オリックスは絶対エース山本由伸の存在が大きく、第1戦からの先発登板が予想される。更に11勝の宮城大弥、同じ左腕の田嶋大樹の左腕コンビを加えた三本柱とファイナルステージと同様のローテーションか。対するヤクルトは2桁勝利がいない投手陣。ファイナルステージで7回途中まで1失点のエース小川泰弘、チーム最多9勝のサイスニード、今年飛躍した高橋奎二と、こちらもファイナルステージと同じローテーションで来るのか。
もちろん、相手の打線との兼ね合いもあるが先発投手ではオリックスが優位。しかし、抑えはヤクルトには38セーブのマクガフがいるが、オリックスは固定出来ていないのが不安。本来なら平野佳寿だが、ファイナルステージではプロ入り2年目の阿部翔太が担っていた。経験値に不安があるがどう出るか。中継ぎ陣でも清水昇、田口麗斗、石山泰稚と万全のヤクルトが心強い。結局、投手に関しては先発に好投手を揃えたオリックスが序盤にリードを奪って、完投寸前まで投げる。対してヤクルトは中盤以降の打線の援護を期待してつないでいく作戦か。
打撃に関してはヤクルトが圧倒的に優位。三冠王村上宗隆を中心に打率こそセ・リーグ3位ながら、619得点、606打点は圧倒的1位で、村上の存在が大きいが本塁打も重厚打線の巨人を抑えてトップ。村上を中心に山田哲人、塩見泰隆、更にはオスナ、サンタナの両外国人と層が厚い。対してオリックスはチーム三冠王の吉田正尚一人だけに頼る状況。ファイナルステージで3番でよく打っていた中川圭太、効果的な一発を放った長打力のある杉本裕太郎が吉田の前後で輝きを放てるかが鍵になる。
短期決戦だけに流れ一つで状況が変わる可能性があるが、2年連続リーグ制覇の実力チーム同士の対戦だけに昨年同様の熱戦が期待される。第1戦で山本が期待通りの好投で勝利を得れば、昨年以上に縺れる可能性がある。仮に、第1戦でヤクルトが主導権を握れば早い決着になる場合もあり得る。それらを踏まえて、昨年同様の4勝2敗か4勝3敗でヤクルトの連覇と予想する。いずれにしても今年最後の大一番、リーグ覇者同士の熱い戦いを期待したい。
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