東京オリンピック4日目も日本の勢いが止まりません。オリンピックの度に新聞の片隅に掲載される『メダル獲得表』をご存知でしょうか。最近はアメリカ、中国が1、2位の定位置。しかし、今大会は4日目の時点で日本がトップ。いずれは、アメリカと中国に抜かれて3位になるだろうが歴史的快挙と言っても過言ではありません。
7月26日
金 スケートボード女子ストリート 西矢椛
銅 ” ” ” 中山楓奈
銅 アーチェリー男子団体
金 柔道男子73キロ級 大野将平
銅 柔道女子57キロ級 芳田司
銀 体操男子団体
金 卓球混合ダブルス 水谷隼・伊藤美誠組
炎天下にそよ風の十代コンビ
前日ニュースター堀米雄斗に沸いたスケートボードに、今度はあどけないヒロインが誕生。しかも、13歳と16歳のメダルコンビ。2回のランと5回のベストトリックの計7回の試技の内高得点の4つの合計点で争われるスケートボードストリート。後で行われるベストトリックでの逆転が醍醐味。
ベストトリックの2回を失敗して後がない状況から、13歳とは思えない落ち着きで3、4回目に4.15、4.66と高得点を連発してトップに躍り出た。「勝てないと思ったけど、周りの人が励ましてくれて気分が乗れた」と、西矢。『木に花が咲くように強く生きて』という椛の名のように、大舞台で勝負強さを発揮した。
最後のベストトリックで逆転優勝をかけて臨んだが転倒。西矢とレアウの13歳コンビの後塵を拝した中山楓奈。「また、椛に勝てなかった。1位にになりたかったけど」と悔しそう。富山から夜行バスで東京に来て練習の前に漫画喫茶で勉強する真面目な高校生。失敗した後、すぐに西矢に駆け寄って祝福するナイスな16歳でした。
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東京オリンピック、ヒーロー&ヒロイン❗大橋、堀米、阿部兄妹他‼️
古武士の風格で2連覇・大野
柔道も変わったと思うのは私だけだろうか。昔ながらのじっくり組んで投げ合うというより、まるでボクシングの殴り合いのような激しい組み手争い。指導を取られないのを第一義とするかのようなポイント争いみたいな試合。これでは柔道を観たいという人が減っていくのも宜なるかな……。
しかし、大野将平だけは違った。『粗野なれども卑に非ず』恩師から贈られた言葉を実践する柔道人生。「古き良き時代の柔道を体現したい」。相手と正対し、がっちり組み合って投げる。指導狙いや返し技は選択肢にない。組み手で勝っている相手の懐に入って投げ切るのが大野の柔道だ。
2回戦、3回戦、準々決勝と、順調に相手を倒してきた。準決勝、決勝と延長での優勢勝ちは大野の柔道哲学からは満足いかないかもしれない。だが、常に攻めの姿勢を貫いて掴んだオリンピック2連覇。1年5ヶ月ぶりの実戦をものともせずに絶対的強さを示した。今年亡くなった古賀稔彦氏の後継として『令和の三四郎』が誕生。
昨日のアラカルト
まさか、と目を疑ってしまった。第1、2セットを先取された時点でもう終わったと思っていた。しかし、追い込まれたドイツ戦で見せた勝負強さは伊達ではなかった。最終セットまでもつれ込んだ死闘は、まさかの8点先取。11-6で押し切った水谷隼・伊藤美誠ペアは、日本初の卓球金メダル獲得者となった。
体操界を引っ張ってきた内村航平や、その後継者とみられた白井健三などの前回の覇者達がいないニューメンバーで目指したオリンピック連覇。予選は一位ながら得点は決勝には持ち込まないルール。大きなミスはなかったが、小さな取りこぼしで3位で最終戦へ。最後の鉄棒で会心の演技を見せたが、0.103差の2位。
「超やベー」「ヤバくてハンパないっすね~」 スケボーの競技ってどんなものかな……と、恐る恐る観たらいきなりのヤバい言葉に本当にNHKか、と確認してしまった。だが、よく聞くと分かりやすく臨場感がある解説。この自由奔放な解説でバズった瀬尻稜は、ワールドカップで日本人初優勝の選手。彼の実技も超観てみたいっス。