3月に開幕予定だったプロ野球。コロナウイルス感染の拡大により延期されていたが、緊急事態宣言の解除によって6月19日にセ・リーグ、パ・リーグの同時開幕が決まった。今後のコロナウイルス感染の状況がどのように推移していくか不透明なので、クライマックスシリーズの開催については両リーグ共に発表を見送った。
また、公式戦日程もとりあえず発表されたのは一ヶ月分だけにとどまるが、予定通りにコロナウイルス感染が収まった場合は両リーグ各球団共に120試合を予定している。
● 開幕カード
セ・リーグ開幕戦カード
6月19日(金)
巨人ー阪神 18:00 東京ドーム
ヤクルトー中日 18:00 神宮
DeNAー広島 18:00 横浜
パ・リーグ開幕戦カード
6月19日(金)
西武ー日本ハム 18:00 メットライフ
オリックスー楽天 18:00 京セラ
ソフトバンクーロッテ 18:00 ペイペイドーム
● セ•リーグの状況
開幕戦予定日より3ヶ月近く遅れてのスタートになるが、それでもまだ感染拡大の可能性があるので変則日程になっている。セ•リーグは開催地を集中させて極力移動を減らすために、開幕から7月2日までは全てナゴヤドーム以東の球場だけを使用。7月7日から16日までは逆にナゴヤドーム以西で行う。
その結果、ヤクルトは開幕戦の中日から7月5日のDeNA戦までの、5カード全試合を本拠地神宮球場で行う事になった。また、7月10日から12日までの巨人ーヤクルト戦は東京ドームでなく、『ほっともっとフィールド神戸』での開催になるなど変則的な日程になっている。
● パ・リーグの状況
パ・リーグは本拠地が札幌から福岡までの間に広く分散しているために、開幕戦の3連戦以外は全て同カード6連戦にして移動の回数を減らす。
その結果、西武は開幕戦の日本ハム3連戦の後、6月23日からのソフトバンク6連戦、30日からのオリックス6連戦と全てメットライフドームでの試合となり、ヤクルト同様に開幕戦からの15試合を本拠地で戦う事になった。
いろいろ変則的な開催になるが、12球団は今日6月2日から練習試合を再開して、開幕戦に向けた準備が本格化する。当面は無観客試合で始まり、コロナウイルス感染の状況をみながら早ければ7月10日頃の観客を入れての試合を目指す。
何はともあれ、やっとプロ野球開催の目処は立った。野球だけでなく全てのスポーツが延期に追い込まれ、中には存続の危機さえ取り沙汰される競技もあると聞く。そんな重苦しい雰囲気を吹き飛ばす為にも、今後無事に開幕戦を迎えられる事を祈るのみである。